ゲームクリエイター向けPCに求められる性能とは

制作ソフトの要求スペックから逆算する
UnityやUnreal Engineといったゲームエンジン、Blenderや3ds Maxなどの3DCGソフト、Photoshopやクリップスタジオといったグラフィックツールは、それぞれ異なる負荷をPCにかけることが分かっています。
特にリアルタイムレンダリングを行うゲームエンジンでは、グラフィックボードの性能が制作効率を大きく左右してしまいますよね。
私がこれまで数多くのクリエイター向けPCを検証してきた経験から言えるのは、制作ソフトの推奨スペックではなく、快適動作を実現する理想スペックを基準にすべきという点です。
推奨スペックはあくまで「動作する最低ライン」であり、実際の制作現場では複数のソフトを同時起動したり、大規模なプロジェクトファイルを扱ったりするかもしれません。
クリエイター向けとゲーミングPCの違い
ゲーミングPCは高フレームレートでのゲームプレイを重視するため、グラフィックボードに予算を集中させる傾向が強いです。
一方でゲームクリエイター向けPCは、CPUの演算性能、大容量メモリ、高速ストレージといった総合的なバランスが求められます。
特に3Dモデリングやアニメーション制作では、CPUによるシミュレーション計算やレンダリング処理が頻繁に発生するため、マルチコア性能の高いCPUが必要になります。
選定基準1:グラフィックボードの選び方

リアルタイムレンダリングに必要な性能
ゲームクリエイターにとってグラフィックボードは、制作環境の快適性を決定づける最も重要なパーツといえます。
UnityやUnreal Engineでのビューポート表示、リアルタイムレイトレーシング、プレビューレンダリングなど、制作工程のあらゆる場面でGPU性能が試されるのです。
現在の選択肢として、NVIDIAのGeForce RTX 50シリーズとAMDのRadeon RX 90シリーズがあります。
予算別の最適なグラフィックボード
予算に応じた最適なグラフィックボード選びについて、分かりやすくご説明しましょう。
エントリークラスではGeForce RTX5060Tiが最もバランスに優れています。
インディーゲーム開発や2Dゲーム制作、モバイルゲーム開発であれば、このクラスでも十分な性能を発揮するでしょう。
価格対性能比が非常に高く、初めてゲーム制作用PCを購入する方におすすめなのがこのモデルです。
ミドルクラスになるとGeForce RTX5070Tiが圧倒的な人気を誇ります。
Unreal Engine 5のNaniteやLumenといった最新機能を快適に使用でき、フルHD解像度でのリアルタイムレイトレーシングも実用的な速度で動作します。
コンシューマーゲーム開発を目指すクリエイターには、このクラス以上を強く推奨したいところ。
ハイエンドクラスではGeForce RTX5080やRTX5090が選択肢に入ってきます。
4K解像度での制作作業や、複雑なパーティクルエフェクト、大規模なオープンワールド環境の構築など、プロフェッショナルな制作環境を求めるなら、これらのモデルを検討する価値があります。
GDDR7メモリと最大1.8TB/sの高速帯域により、大容量テクスチャやジオメトリデータの処理もスムーズです。
Radeon RX 9070XTはコストパフォーマンスに優れ、FSR 4による機械学習ベースのアップスケーリング技術が使えるため、AMD環境を好むクリエイターには魅力的な選択肢となります。
ただしゲームエンジンやプラグインの対応状況を考えると、現時点ではNVIDIA製品の方が安定性と互換性で優位性があるのが本音ではないでしょうか。
| グラフィックボード | 推奨用途 | メモリ容量 | 価格帯 |
|---|---|---|---|
| GeForce RTX5060Ti | インディー・2D・モバイルゲーム開発 | 8GB/16GB | エントリー |
| GeForce RTX5070 | フルHDコンシューマーゲーム開発 | 12GB | ミドル |
| GeForce RTX5070Ti | フルHD~WQHDコンシューマーゲーム開発 | 16GB | ミドルハイ |
| GeForce RTX5080 | 4Kゲーム開発・大規模プロジェクト | 16GB | ハイエンド |
| GeForce RTX5090 | プロフェッショナル制作環境 | 32GB | 最上位 |
| Radeon RX 9070XT | コスパ重視のミドルクラス制作 | 16GB | ミドル |
最新グラフィックボード(VGA)性能一覧
| GPU型番 | VRAM | 3DMarkスコア TimeSpy |
3DMarkスコア FireStrike |
TGP | 公式 URL |
価格com URL |
|---|---|---|---|---|---|---|
| GeForce RTX 5090 | 32GB | 48289 | 101690 | 575W | 公式 | 価格 |
| GeForce RTX 5080 | 16GB | 31886 | 77886 | 360W | 公式 | 価格 |
| Radeon RX 9070 XT | 16GB | 29904 | 66600 | 304W | 公式 | 価格 |
| Radeon RX 7900 XTX | 24GB | 29827 | 73249 | 355W | 公式 | 価格 |
| GeForce RTX 5070 Ti | 16GB | 26939 | 68764 | 300W | 公式 | 価格 |
| Radeon RX 9070 | 16GB | 26287 | 60095 | 220W | 公式 | 価格 |
| GeForce RTX 5070 | 12GB | 21769 | 56664 | 250W | 公式 | 価格 |
| Radeon RX 7800 XT | 16GB | 19755 | 50362 | 263W | 公式 | 価格 |
| Radeon RX 9060 XT 16GB | 16GB | 16424 | 39278 | 145W | 公式 | 価格 |
| GeForce RTX 5060 Ti 16GB | 16GB | 15862 | 38108 | 180W | 公式 | 価格 |
| GeForce RTX 5060 Ti 8GB | 8GB | 15726 | 37886 | 180W | 公式 | 価格 |
| Arc B580 | 12GB | 14518 | 34836 | 190W | 公式 | 価格 |
| Arc B570 | 10GB | 13630 | 30785 | 150W | 公式 | 価格 |
| GeForce RTX 5060 | 8GB | 13094 | 32283 | 145W | 公式 | 価格 |
| Radeon RX 7600 | 8GB | 10733 | 31666 | 165W | 公式 | 価格 |
| GeForce RTX 4060 | 8GB | 10563 | 28517 | 115W | 公式 | 価格 |
VRAMの重要性を理解する
グラフィックボードを選ぶ際、GPU性能だけでなくVRAM(ビデオメモリ)容量も極めて重要です。
高解像度テクスチャ、複雑な3Dモデル、大量のポリゴンデータを扱う場合、VRAM不足は作業効率を著しく低下させてしまいますよね。
特にUnreal Engine 5のような最新ゲームエンジンでは、リアルタイムグローバルイルミネーションやバーチャルジオメトリ技術により、従来以上にVRAMを消費する傾向が強まっています。
私の経験則として、本格的なゲーム制作を行うなら最低でも12GB、できれば16GB以上のVRAMを搭載したモデルを選ぶべきだと考えています。
8GBモデルでも小規模プロジェクトなら対応できますが、プロジェクトの規模拡大に伴って必ず限界が訪れます。
後からグラフィックボードを買い替えるコストを考えると、最初から余裕のあるVRAM容量を確保しておいた方が結果的に経済的なのです。
パソコン おすすめモデル4選
パソコンショップSEVEN ZEFT R67B
| 【ZEFT R67B スペック】 | |
| CPU | AMD Ryzen5 8600G 6コア/12スレッド 5.00GHz(ブースト)/4.30GHz(ベース) |
| グラフィックボード | GeForce RTX5060Ti 16GB (VRAM:16GB) |
| メモリ | 32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:5000Gbps/3900Gbps KIOXIA製) |
| ケース | DeepCool CH160 PLUS Black |
| CPUクーラー | 水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black |
| マザーボード | AMD B850 チップセット ASRock製 B850M-X WiFi R2.0 |
| 電源ユニット | 650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
パソコンショップSEVEN ZEFT R65K
| 【ZEFT R65K スペック】 | |
| CPU | AMD Ryzen7 9800X3D 8コア/16スレッド 5.20GHz(ブースト)/4.70GHz(ベース) |
| グラフィックボード | GeForce RTX5070Ti (VRAM:16GB) |
| メモリ | 32GB DDR5 (16GB x2枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | CoolerMaster Silencio S600 |
| CPUクーラー | 空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400 |
| マザーボード | AMD B850 チップセット GIGABYTE製 B850 AORUS ELITE WIFI7 |
| 電源ユニット | 850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (CWT製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
パソコンショップSEVEN ZEFT R66I
| 【ZEFT R66I スペック】 | |
| CPU | AMD Ryzen7 7700 8コア/16スレッド 5.30GHz(ブースト)/3.80GHz(ベース) |
| グラフィックボード | GeForce RTX5060 (VRAM:8GB) |
| メモリ | 32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | Okinos Mirage 4 ARGB Black |
| CPUクーラー | 水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black |
| マザーボード | AMD B850 チップセット ASRock製 B850M-X WiFi R2.0 |
| 電源ユニット | 650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
パソコンショップSEVEN ZEFT R59FJB
| 【ZEFT R59FJB スペック】 | |
| CPU | AMD Ryzen9 9950X 16コア/32スレッド 5.70GHz(ブースト)/4.30GHz(ベース) |
| グラフィックボード | Radeon RX 7900XTX (VRAM:24GB) |
| メモリ | 32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製) |
| ストレージ | SSD 2TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7400Gbps/7000Gbps Crucial製) |
| ケース | ASUS TUF Gaming GT502 Black |
| CPUクーラー | 水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black |
| マザーボード | AMD B850 チップセット ASRock製 B850M Pro-A WiFi |
| 電源ユニット | 1000W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (アスロック製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| 光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ (外付け) |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
選定基準2:CPUの選び方

マルチコア性能がクリエイター作業を加速する
3Dモデルのベイク処理、ライティングのビルド、物理シミュレーション、最終レンダリングなど、CPUに依存する処理は制作工程全体に渡って存在します。
特にマルチコア性能が高いCPUほど、これらの処理を並列実行して時間を短縮できるため、制作効率が劇的に向上することが分かっています。
現在の主流はIntelのCore Ultra 200シリーズとAMDのRyzen 9000シリーズです。
IntelとAMD、どちらを選ぶべきか
「結局IntelとAMDはどっちがいいの?」と悩む方は多いのではないでしょうか。
答えはシンプル。
ゲーム制作においては、使用するソフトウェアとの相性、そして予算で決めるのが正解です。
Intel Core Ultraシリーズの強みは、統合NPUによるAI処理の強化と、Thunderbolt 4などの高速I/O対応にあります。
外部ストレージへの大容量データ転送が頻繁に発生する制作環境では、この点が大きなアドバンテージになるでしょう。
Core Ultra 9 285Kや285KFはハイエンドモデルとして、複雑なシーンのベイク処理やマルチタスク環境で真価を発揮します。
一方、AMD Ryzen 9000シリーズは、特にRyzen 7 9800X3Dが注目に値します。
3D V-Cache技術により大容量キャッシュを搭載し、データアクセスが頻繁に発生するゲームエンジンでの作業において、体感できるレベルでの高速化を実現しているのです。
Ryzen 9 9950X3Dになると、さらに多くのコアとキャッシュを活用でき、プロフェッショナルな制作環境を構築できます。
コストパフォーマンスを重視するなら、Ryzen 7 9700XやCore Ultra 7 265Kが最適解となります。
最新CPU性能一覧
| 型番 | コア数 | スレッド数 | 定格クロック | 最大クロック | Cineスコア Multi |
Cineスコア Single |
公式 URL |
価格com URL |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Core Ultra 9 285K | 24 | 24 | 3.20GHz | 5.70GHz | 42708 | 2460 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 9 9950X | 16 | 32 | 4.30GHz | 5.70GHz | 42463 | 2264 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 9 9950X3D | 16 | 32 | 4.30GHz | 5.70GHz | 41502 | 2255 | 公式 | 価格 |
| Core i9-14900K | 24 | 32 | 3.20GHz | 6.00GHz | 40801 | 2353 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 9 7950X | 16 | 32 | 4.50GHz | 5.70GHz | 38289 | 2074 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 9 7950X3D | 16 | 32 | 4.20GHz | 5.70GHz | 38214 | 2045 | 公式 | 価格 |
| Core Ultra 7 265K | 20 | 20 | 3.30GHz | 5.50GHz | 36990 | 2351 | 公式 | 価格 |
| Core Ultra 7 265KF | 20 | 20 | 3.30GHz | 5.50GHz | 36990 | 2351 | 公式 | 価格 |
| Core Ultra 9 285 | 24 | 24 | 2.50GHz | 5.60GHz | 35373 | 2193 | 公式 | 価格 |
| Core i7-14700K | 20 | 28 | 3.40GHz | 5.60GHz | 35234 | 2230 | 公式 | 価格 |
| Core i9-14900 | 24 | 32 | 2.00GHz | 5.80GHz | 33498 | 2204 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 9 9900X | 12 | 24 | 4.40GHz | 5.60GHz | 32646 | 2233 | 公式 | 価格 |
| Core i7-14700 | 20 | 28 | 2.10GHz | 5.40GHz | 32282 | 2098 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 9 9900X3D | 12 | 24 | 4.40GHz | 5.50GHz | 32172 | 2189 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 9 7900X | 12 | 24 | 4.70GHz | 5.60GHz | 29027 | 2036 | 公式 | 価格 |
| Core Ultra 7 265 | 20 | 20 | 2.40GHz | 5.30GHz | 28319 | 2152 | 公式 | 価格 |
| Core Ultra 7 265F | 20 | 20 | 2.40GHz | 5.30GHz | 28319 | 2152 | 公式 | 価格 |
| Core Ultra 5 245K | 14 | 14 | 3.60GHz | 5.20GHz | 25252 | 0 | 公式 | 価格 |
| Core Ultra 5 245KF | 14 | 14 | 3.60GHz | 5.20GHz | 25252 | 2171 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 7 9700X | 8 | 16 | 3.80GHz | 5.50GHz | 22907 | 2208 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 7 9800X3D | 8 | 16 | 4.70GHz | 5.40GHz | 22895 | 2088 | 公式 | 価格 |
| Core Ultra 5 235 | 14 | 14 | 3.40GHz | 5.00GHz | 20693 | 1856 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 7 7700 | 8 | 16 | 3.80GHz | 5.30GHz | 19354 | 1934 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 7 7800X3D | 8 | 16 | 4.50GHz | 5.40GHz | 17593 | 1813 | 公式 | 価格 |
| Core i5-14400 | 10 | 16 | 2.50GHz | 4.70GHz | 15921 | 1775 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 5 7600X | 6 | 12 | 4.70GHz | 5.30GHz | 15169 | 1978 | 公式 | 価格 |
クロック周波数とコア数のバランス
CPUを選ぶ際、クロック周波数とコア数のどちらを優先すべきか迷う方もいるのではないでしょうか。
ゲームクリエイター向けPCでは、両方のバランスが取れたCPUを選ぶことが最も重要です。
高クロック周波数はゲームエンジンのエディタ操作やスクリプトのコンパイルを高速化し、多コアはレンダリングやビルド処理を並列化して時間短縮に貢献します。
現行のCore Ultra 200シリーズやRyzen 9000シリーズは、いずれもこのバランスを高い次元で実現しています。
Zen5アーキテクチャやLion Coveアーキテクチャにより、従来世代と比較して発熱を抑えながら性能を向上させているため、長時間の制作作業でも安定した動作が期待できるのです。
| CPU | コア/スレッド数 | ベースクロック | 推奨用途 | 価格帯 |
|---|---|---|---|---|
| Core Ultra 5 235 | 10/16 | 3.2GHz | エントリークリエイター | エントリー |
| Ryzen 7 9700X | 8/16 | 3.8GHz | インディー~中規模開発 | ミドル |
| Core Ultra 7 265K | 20/20 | 3.9GHz | 中規模~大規模開発 | ミドルハイ |
| Ryzen 7 9800X3D | 8/16 | 4.7GHz | ゲームエンジン最適化 | ミドルハイ |
| Core Ultra 9 285K | 24/24 | 3.7GHz | プロフェッショナル環境 | ハイエンド |
| Ryzen 9 9950X3D | 16/32 | 4.3GHz | 最上位クリエイター環境 | 最上位 |
選定基準3:メモリ容量と速度


32GBが新たなスタンダード
ゲームクリエイター向けPCにおいて、メモリ容量は妥協してはいけない要素の一つです。
現在のゲーム開発環境では、32GBが実質的な最低ラインであり、本格的な制作を行うなら64GB以上を視野に入れるべきだと私は考えています。
Unreal Engine 5やUnityで大規模なシーンを開くと、エディタだけで10GB以上のメモリを消費することも珍しくありません。
さらにPhotoshopやBlenderを同時起動し、Chromeで資料を参照しながら作業するとなると、16GBでは明らかに不足してしまいますよね。
メモリ不足によるスワップが発生すると、SSDへのアクセスが頻発して作業効率が大幅に低下するだけでなく、SSDの寿命も縮めてしまう可能性があるからです。
DDR5メモリの性能を活かす
現在のIntel Core Ultra 200シリーズとAMD Ryzen 9000シリーズは、いずれもDDR5メモリに対応しています。
DDR4と比較してDDR5は帯域幅が大幅に向上しており、大容量データの読み書きが頻繁に発生するゲーム制作環境では、この性能差が体感できるレベルで現れるのです。
DDR5-5600が現在の主流規格となっており、BTOパソコンを選ぶ際もこの規格を基準にすべきでしょう。
より高速なDDR5-6000やDDR5-6400も存在しますが、価格差に見合った性能向上が得られるかは用途次第です。
ゲームエンジンでの作業においては、速度よりも容量を優先した方が実用的な場合が多いと私は感じています。
パソコン おすすめモデル4選
パソコンショップSEVEN ZEFT Z57Y


| 【ZEFT Z57Y スペック】 | |
| CPU | Intel Core Ultra7 265K 20コア/20スレッド 5.50GHz(ブースト)/3.90GHz(ベース) |
| グラフィックボード | GeForce RTX5060 (VRAM:8GB) |
| メモリ | 32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | CoolerMaster MasterFrame 600 Black |
| CPUクーラー | 空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400 |
| マザーボード | intel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi |
| 電源ユニット | 650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
パソコンショップSEVEN ZEFT Z54FC


| 【ZEFT Z54FC スペック】 | |
| CPU | Intel Core Ultra5 245KF 14コア/14スレッド 5.20GHz(ブースト)/4.20GHz(ベース) |
| グラフィックボード | GeForce RTX5060Ti 16GB (VRAM:16GB) |
| メモリ | 32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | INWIN A1 PRIME ピンク |
| CPUクーラー | 空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400 |
| マザーボード | intel B860 チップセット ASRock製 B860I WiFi |
| 電源ユニット | 750W 80Plus GOLD認証 |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
パソコンショップSEVEN ZEFT Z56G


| 【ZEFT Z56G スペック】 | |
| CPU | Intel Core Ultra7 265 20コア/20スレッド 5.30GHz(ブースト)/2.40GHz(ベース) |
| グラフィックボード | GeForce RTX5070 (VRAM:12GB) |
| メモリ | 32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | Thermaltake S100 TG |
| CPUクーラー | 空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400 |
| マザーボード | intel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi |
| 電源ユニット | 750W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
パソコンショップSEVEN ZEFT Z56A


| 【ZEFT Z56A スペック】 | |
| CPU | Intel Core i5 14400F 10コア/16スレッド 4.70GHz(ブースト)/2.50GHz(ベース) |
| グラフィックボード | GeForce RTX5070 (VRAM:12GB) |
| メモリ | 16GB DDR5 (16GB x1枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | ASUS Prime AP201 Tempered Glass ホワイト |
| マザーボード | intel B760 チップセット ASRock製 B760M Pro RS WiFi |
| 電源ユニット | 750W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
デュアルチャネル構成は必須
デュアルチャネル構成(2枚組)でメモリを搭載することは、ゲームクリエイター向けPCにおいて必須条件といえます。
シングルチャネル(1枚)構成と比較して、デュアルチャネルは理論上2倍の帯域幅を実現し、実際の作業でも明確な性能差が現れることが分かっています。
32GBを搭載する場合は16GB×2枚、64GBなら32GB×2枚という構成が基本です。
選定基準4:ストレージ構成の最適解


システム用とプロジェクト用の分離
ストレージ構成は、ゲームクリエイターの作業効率を左右する重要な要素です。
システムドライブとプロジェクトデータ用ドライブを分離することが、安定性とパフォーマンスの両立につながるという点を、まず理解する必要があります。
システムドライブには高速なNVMe M.2 SSDを使用し、OSと制作ソフトウェアをインストールします。
一方、プロジェクトデータ用には大容量のSSDを別途用意することで、システムの動作とデータアクセスが干渉せず、安定した作業環境を維持できるのです。
さらにバックアップ用として外付けストレージを用意すれば、データ損失のリスクも最小化できます。
Gen.4とGen.5、どちらを選ぶべきか
現在のSSD市場では、PCIe Gen.4 SSDとGen.5 SSDが選択肢として存在します。
Gen.5 SSDは最大14,000MB/s超という驚異的な読込速度を実現していますが、発熱が非常に高く大型ヒートシンクやアクティブ冷却が必要になるため、実用性の面では課題が残ります。
コストパフォーマンスと実用性を考慮すると、現時点ではPCIe Gen.4 SSDが最適解だと私は考えています。
Gen.4 SSDでも7,000MB/s前後の速度が出るため、ゲームエンジンのプロジェクト読み込みや大容量アセットの転送において、体感できる遅延はほとんど発生しません。
Gen.5の価格プレミアムを考えると、その予算をメモリやグラフィックボードに回した方が、総合的な制作環境の向上につながるでしょう。
容量は2TB以上を推奨
ストレージ容量については、システムドライブで1TB、プロジェクトデータ用で2TB以上を確保することを強く推奨します。
ゲーム開発プロジェクトは、テクスチャ、3Dモデル、オーディオファイル、ビルドデータなど、膨大なファイルで構成されます。
中規模のプロジェクトでも100GB以上、大規模になると数百GBに達することも珍しくありません。
これらのメーカーは信頼性が高く、BTOパソコンでも選択できるショップが多いため、購入時の選択肢として覚えておくとよいでしょう。
特にWDのBlackシリーズやCrucialのP5 Plusシリーズは、クリエイター向けPCで高い人気を誇ります。
HDDについては、ゲームクリエイター向けPCでは補助的な役割に留まります。
アーカイブ用途や、頻繁にアクセスしない過去プロジェクトの保存先としては有効ですが、アクティブなプロジェクトをHDDに置くのは避けるべきです。
読み込み速度の遅さが、制作作業全体のボトルネックになってしまいますよね。
| ストレージ構成 | システムドライブ | プロジェクトドライブ | 推奨用途 |
|---|---|---|---|
| エントリー構成 | Gen.4 SSD 1TB | Gen.4 SSD 1TB | 小規模プロジェクト・学習用 |
| スタンダード構成 | Gen.4 SSD 1TB | Gen.4 SSD 2TB | インディー~中規模開発 |
| プロフェッショナル構成 | Gen.4 SSD 1TB | Gen.4 SSD 4TB | 大規模開発・複数プロジェクト並行 |
| ハイエンド構成 | Gen.5 SSD 2TB | Gen.4 SSD 4TB×2 | スタジオ環境・最上位 |
選定基準5:冷却システムとケース選び


発熱管理が長時間作業の鍵
そのため、適切な冷却システムを備えたPCを選ぶことは、安定性と寿命の両面で極めて重要だといえます。
現在のCore Ultra 200シリーズやRyzen 9000シリーズは、旧世代と比較して発熱が抑制されているため、空冷CPUクーラーでも十分な冷却性能を確保できます。
DEEPCOOLやサイズ、Noctuaといった人気メーカーの高性能空冷クーラーを選べば、通常の制作作業で温度問題に悩まされることはほとんどないでしょう。
パソコン おすすめモデル5選
パソコンショップSEVEN ZEFT R60IE


| 【ZEFT R60IE スペック】 | |
| CPU | AMD Ryzen5 9600 6コア/12スレッド 5.20GHz(ブースト)/3.80GHz(ベース) |
| グラフィックボード | GeForce RTX5060Ti 16GB (VRAM:16GB) |
| メモリ | 32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | Antec P20C ブラック |
| マザーボード | AMD B850 チップセット GIGABYTE製 B850 AORUS ELITE WIFI7 |
| 電源ユニット | 650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| 光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ (外付け) |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
パソコンショップSEVEN SR-u7-6170D/S9


| 【SR-u7-6170D/S9 スペック】 | |
| CPU | Intel Core Ultra7 265K 20コア/20スレッド 5.50GHz(ブースト)/3.90GHz(ベース) |
| メモリ | 32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | Thermaltake S200 TG ARGB Plus ホワイト |
| CPUクーラー | 空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400 DIGITAL WH |
| マザーボード | intel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi |
| 電源ユニット | 650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| 光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ (外付け) |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
パソコンショップSEVEN ZEFT Z56AB


| 【ZEFT Z56AB スペック】 | |
| CPU | Intel Core Ultra7 265KF 20コア/20スレッド 5.50GHz(ブースト)/3.90GHz(ベース) |
| グラフィックボード | GeForce RTX5060 (VRAM:8GB) |
| メモリ | 32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | CoolerMaster Silencio S600 |
| CPUクーラー | 空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400 |
| マザーボード | intel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi |
| 電源ユニット | 650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
パソコンショップSEVEN SR-u5-4070N/S9


| 【SR-u5-4070N/S9 スペック】 | |
| CPU | Intel Core Ultra5 235 14コア/14スレッド 5.00GHz(ブースト)/3.40GHz(ベース) |
| メモリ | 32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | Antec P20C ブラック |
| マザーボード | intel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi |
| 電源ユニット | 650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| 光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ (外付け) |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
パソコンショップSEVEN ZEFT R59FBA


| 【ZEFT R59FBA スペック】 | |
| CPU | AMD Ryzen7 9700X 8コア/16スレッド 5.50GHz(ブースト)/3.80GHz(ベース) |
| グラフィックボード | GeForce RTX4060Ti (VRAM:8GB) |
| メモリ | 32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | Antec P10 FLUX |
| CPUクーラー | 水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black |
| マザーボード | AMD B650 チップセット ASRock製 B650M Pro X3D WiFi |
| 電源ユニット | 650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| 光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ (内蔵) |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
ケースデザインと機能性の両立
エアフロー設計、拡張性、メンテナンス性といった実用的な要素が、長期的な使用において大きな差を生むのです。
最近のトレンドとして、2面または3面が強化ガラス製のピラーレスケースが人気を集めています。
NZXTやLian Li、Antecといったメーカーのピラーレスケースは、内部が見渡せる美しいデザインと、優れたエアフローを両立しているのが魅力です。
一方で、Fractal DesignやCorsairが展開する木製パネルケースも注目に値します。
高級木材を使用したフロントパネルは、オフィスや自宅の作業スペースに自然に溶け込み、落ち着いた雰囲気を演出してくれます。
機能性とインテリア性を両立させたい方におすすめなのがこのタイプです。
スタンダードなケースを求めるなら、DEEPCOOLやCOOLER MASTER、Thermaltakeの製品が実用的です。
RGBライティングを楽しみたい場合は、CorsairやASUS、Fractal Designのゲーミングケースという選択肢もあります。
拡張性を見据えたケース選び
グラフィックボードの大型化が進んでいるため、最大330mm以上のGPUクリアランスを持つケースを選ぶべきでしょう。
また、ストレージベイが複数あり、2.5インチSSDや3.5インチHDDを追加できる余地があると、プロジェクトの増加に柔軟に対応できます。
ケーブルマネジメント機能も重要です。
BTOパソコンと自作PC、どちらを選ぶべきか


BTOパソコンのメリット
ゲームクリエイター向けPCを入手する方法として、BTOパソコンと自作PCという2つの選択肢があります。
初心者や、すぐに制作を始めたいクリエイターにはBTOパソコンを強く推奨します。
BTOパソコンの最大のメリットは、動作保証とサポート体制が整っている点です。
また、主要なBTOショップでは、Micron(Crucial)、GSkill、WD、Crucialといった人気メーカーのパーツを選択できるため、品質面での不安も少ないでしょう。
さらに、BTOパソコンは組み立て済みで出荷されるため、OSのインストールやドライバの設定といった初期セットアップの手間が省けます。
自作PCのメリットと注意点
自作PCの最大のメリットは、パーツ一つ一つを自分の用途に合わせて厳選できる自由度の高さです。
CPUクーラーをDEEPCOOLの特定モデルにしたい、ケースはLian Liのピラーレスケースにこだわりたい、メモリはGSkillの高クロックモデルを選びたいといった細かな要望を、すべて実現できます。
また、将来的なアップグレードも自分のペースで行えるため、長期的なコストパフォーマンスに優れる場合もあるでしょう。
ただし自作PCには、パーツの相性問題やトラブル時の自己解決が求められるというデメリットもあります。
初めてPCを組む場合、CPUの取り付けやメモリの挿入、ケーブル配線など、慣れない作業に時間がかかってしまいますよね。
また、パーツ単体での購入となるため、初期不良が発生した際の対応も自分で行う必要があります。
結局どちらを選ぶべきか
信頼性の高いショップで、この記事で紹介した選定基準に沿ったスペックを選択すれば、快適な制作環境を手に入れられます。
予算別の推奨構成


エントリークラス(15万円~20万円)
ゲーム制作を学び始めた学生や、趣味でインディーゲーム開発に挑戦したい方向けの構成です。
この予算帯では、Core Ultra 5 235FとGeForce RTX5060Tiの組み合わせが最もバランスに優れています。
メモリは32GB(16GB×2)、ストレージはGen.4 SSD 1TBを基本とし、将来的な拡張余地を残した構成が理想的でしょう。
この構成でも、UnityやUnreal Engineでの基本的なゲーム開発は十分に可能です。
2Dゲームやモバイルゲーム、シンプルな3Dゲームであれば、快適に制作作業を進められます。
ただし大規模なオープンワールドゲームや、高度なレイトレーシングを使用したプロジェクトには力不足を感じるかもしれません。
ミドルクラス(25万円~35万円)
Ryzen 7 9700XまたはCore Ultra 7 265KFと、GeForce RTX5070Tiの組み合わせが、この価格帯での最強構成といえます。
メモリは32GB、ストレージはシステム用Gen.4 SSD 1TBとプロジェクト用Gen.4 SSD 2TBの2ドライブ構成を推奨します。
インディーゲームから中規模のコンシューマーゲーム開発まで、幅広いプロジェクトに対応できる汎用性の高さが魅力です。
ハイエンドクラス(40万円~60万円)
Ryzen 9 9950X3DまたはCore Ultra 9 285Kと、GeForce RTX5080の組み合わせにより、あらゆる制作作業を快適にこなせる環境が実現します。
メモリは64GB(32GB×2)、ストレージはシステム用Gen.4 SSD 2TBとプロジェクト用Gen.4 SSD 4TBの構成が理想的です。
この構成では、4K解像度での制作作業、複雑なパーティクルエフェクト、大規模なオープンワールド環境の構築など、最も要求の厳しいプロジェクトにも対応できます。
複数のプロジェクトを並行して進める場合や、チームでの開発においても、ストレスフリーな作業環境を維持できるでしょう。
最上位クラス(60万円以上)
商業スタジオや、最高峰の制作環境を追求するクリエイター向けの構成です。
Core Ultra 9 285KとGeForce RTX5090の組み合わせは、現時点で到達可能な最高性能を提供します。
メモリは64GB以上(場合によっては128GB)、ストレージはGen.5 SSD 2TBをシステム用に、Gen.4 SSD 4TB×2をプロジェクト用に配置する贅沢な構成も視野に入ります。
ただし、この価格帯になると投資対効果を慎重に検討する必要があるでしょう。
| 予算帯 | CPU | GPU | メモリ | ストレージ | 推奨用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| エントリー(15~20万円) | Core Ultra 5 235F | RTX5060Ti | 32GB | Gen.4 1TB | 学習・小規模開発 |
| ミドル(25~35万円) | Ryzen 7 9700X / Core Ultra 7 265KF | RTX5070Ti | 32GB | Gen.4 1TB + 2TB | インディー~中規模開発 |
| ハイエンド(40~60万円) | Ryzen 9 9950X3D / Core Ultra 9 285K | RTX5080 | 64GB | Gen.4 2TB + 4TB | プロフェッショナル環境 |
| 最上位(60万円以上) | Core Ultra 9 285K | RTX5090 | 64~128GB | Gen.5 2TB + Gen.4 4TB×2 | スタジオ・最高峰環境 |
周辺機器も重要な要素


モニター選びで作業効率が変わる
ゲームクリエイター向けPCの性能を最大限に活かすには、適切なモニターの選択が不可欠です。
メインモニターにゲームエンジンのビューポートを表示し、サブモニターにアセットブラウザやコードエディタを配置することで、作業効率が劇的に向上するのです。
メインモニターには、27インチ以上のWQHD(2560×1440)または4K(3840×2160)解像度のモデルを推奨します。
IPSパネルで色再現性が高く、リフレッシュレート60Hz以上のモデルを選べば、ゲームのプレビュー表示も滑らかです。
サブモニターは、24インチのフルHD(1920×1080)で十分でしょう。
入力デバイスの重要性
キーボードとマウスも、長時間の制作作業において重要な役割を果たします。
特にゲームエンジンでのショートカット操作が多いクリエイターには、メカニカルキーボードがおすすめです。
タイピング感が明確で、長時間使用しても疲れにくい特性があります。
購入後のメンテナンスと拡張


定期的な清掃が寿命を延ばす
最も重要なメンテナンスは、定期的な内部清掃だといえます。
PCケース内部にホコリが蓄積すると、冷却性能が低下し、パーツの温度上昇につながります。
3ヶ月に1度程度、エアダスターを使用してファンやヒートシンクのホコリを除去することで、安定した動作を維持できるのです。
特にグラフィックボードのファンは、ホコリが溜まりやすい部分ですから、重点的にチェックしましょう。
将来的なアップグレード計画
そのため、購入時点で将来的なアップグレードパスを考慮しておくことが賢明です。
最も効果的なアップグレードは、グラフィックボードの交換でしょう。
ゲームエンジンの新機能や、より高度なビジュアル表現を実現するには、GPU性能の向上が直接的に効いてきます。
次にメモリの増設も、比較的容易で効果の高いアップグレードです。
32GBから64GBへの増設は、大規模プロジェクトへの対応力を大きく高めます。
購入時点で最新世代のCPUとマザーボードを選んでおけば、同世代内でのアップグレードが可能になるでしょう。
よくある質問


ゲーミングPCとクリエイター向けPCの違いは何ですか
ゲーミングPCはグラフィックボードに予算を集中させ、高フレームレートでのゲームプレイを重視した構成になっています。
一方、ゲームクリエイター向けPCは、CPUのマルチコア性能、大容量メモリ、高速ストレージといった総合的なバランスが求められます。
特に3Dモデリングやレンダリング作業では、CPUとメモリの性能が制作効率を大きく左右するため、これらのパーツに十分な予算を配分することが重要です。
最低限必要なスペックはどれくらいですか
本格的なゲーム制作を行うなら、Core Ultra 5 235FまたはRyzen 5 9600以上のCPU、GeForce RTX5060Ti以上のグラフィックボード、32GBのメモリ、1TB以上のNVMe SSDが最低ラインとなります。
これより低いスペックでも小規模なプロジェクトは可能ですが、プロジェクトの成長に伴って必ず限界を感じることになるでしょう。
BTOパソコンを選ぶ際の注意点は何ですか
BTOパソコンを選ぶ際は、使用されているパーツのメーカーや型番を確認できるショップを選ぶことが重要です。
特にメモリ、ストレージ、電源ユニットは、品質によって安定性が大きく変わります。
また、カスタマイズの自由度が高く、この記事で紹介した選定基準に沿った構成を実現できるショップを選びましょう。
保証期間やサポート体制も、購入前に必ず確認しておくべきポイントです。
メモリは後から増設できますか
ほとんどのデスクトップPCでは、メモリの増設が可能です。
ただし、マザーボードのメモリスロット数と最大容量に制限があるため、購入前に確認しておく必要があります。
また、異なるタイミングで購入したメモリを混在させると、相性問題が発生する可能性があるため、可能であれば同じメーカー・同じ型番のメモリを追加することをおすすめします。
グラフィックボードは何年くらいで交換すべきですか
ゲームエンジンの進化速度や、制作するゲームの要求スペックによって異なりますが、一般的には3~4年程度が交換の目安となります。
ただし、現在のGeForce RTX 50シリーズのような高性能モデルを選んでおけば、5年以上使い続けることも十分に可能でしょう。
制作するゲームの規模や、使用する機能によって判断することが大切です。
水冷と空冷、どちらのCPUクーラーを選ぶべきですか
DEEPCOOLやNoctuaの高性能空冷クーラーは、静音性も優れています。
ノートPCでもゲーム制作は可能ですか
高性能なゲーミングノートPCであれば、ある程度のゲーム制作は可能です。
ただし、デスクトップPCと比較すると、同じ価格帯での性能は劣り、拡張性やアップグレードの自由度も限られます。
また、長時間の高負荷作業では発熱や騒音の問題も発生しやすいです。
人気PCゲームタイトル一覧
| ゲームタイトル | 発売日 | 推奨スペック | 公式 URL |
Steam URL |
|---|---|---|---|---|
| Street Fighter 6 / ストリートファイター6 | 2023/06/02 | プロセッサー: Core i7 8700 / Ryzen 5 3600
グラフィック: RTX2070 / Radeon RX 5700XT メモリー: 16 GB RAM |
公式 | steam |
| Monster Hunter Wilds
/ モンスターハンターワイルズ |
2025/02/28 | プロセッサー:Core i5-11600K / Ryzen 5 3600X
グラフィック: GeForce RTX 2070/ RTX 4060 / Radeon RX 6700XT メモリー: 16 GB RAM |
公式 | steam |
| Apex Legends
/ エーペックスレジェンズ |
2020/11/05 | プロセッサー: Ryzen 5 / Core i5
グラフィック: Radeon R9 290/ GeForce GTX 970 メモリー: 8 GB RAM |
公式 | steam |
| ロマンシング サガ2
リベンジオブザセブン |
2024/10/25 | プロセッサー: Core i5-6400 / Ryzen 5 1400
グラフィック:GeForce GTX 1060 / Radeon RX 570 メモリ: 8 GB RAM |
公式 | steam |
| 黒神話:悟空 | 2024/08/20 | プロセッサー: Core i7-9700 / Ryzen 5 5500
グラフィック: GeForce RTX 2060 / Radeon RX 5700 XT / Arc A750 |
公式 | steam |
| メタファー:リファンタジオ | 2024/10/11 | プロセッサー: Core i5-7600 / Ryzen 5 2600
グラフィック:GeForce GTX 970 / Radeon RX 480 / Arc A380 メモリ: 8 GB RAM |
公式 | steam |
| Call of Duty: Black Ops 6 | 2024/10/25 | プロセッサー:Core i7-6700K / Ryzen 5 1600X
グラフィック: GeForce RTX 3060 / GTX 1080Ti / Radeon RX 6600XT メモリー: 12 GB RAM |
公式 | steam |
| ドラゴンボール Sparking! ZERO | 2024/10/11 | プロセッサー: Core i7-9700K / Ryzen 5 3600
グラフィック:GeForce RTX 2060 / Radeon RX Vega 64 メモリ: 16 GB RAM |
公式 | steam |
| ELDEN RING SHADOW OF THE ERDTREE | 2024/06/21 | プロセッサー: Core i7-8700K / Ryzen 5 3600X
グラフィック: GeForce GTX 1070 / RADEON RX VEGA 56 メモリー: 16 GB RAM |
公式 | steam |
| ファイナルファンタジーXIV
黄金のレガシー |
2024/07/02 | プロセッサー: Core i7-9700
グラフィック: GeForce RTX 2060 / Radeon RX 5600 XT メモリー: 16 GB RAM |
公式 | steam |
| Cities: Skylines II | 2023/10/25 | プロセッサー:Core i5-12600K / Ryzen 7 5800X
グラフィック: GeForce RTX 3080 | RadeonRX 6800 XT メモリー: 16 GB RAM |
公式 | steam |
| ドラゴンズドグマ 2 | 2024/03/21 | プロセッサー: Core i7-10700 / Ryzen 5 3600X
グラフィック GeForce RTX 2080 / Radeon RX 6700 メモリー: 16 GB |
公式 | steam |
| サイバーパンク2077:仮初めの自由 | 2023/09/26 | プロセッサー: Core i7-12700 / Ryzen 7 7800X3D
グラフィック: GeForce RTX 2060 SUPER / Radeon RX 5700 XT メモリー: 16 GB RAM |
公式 | steam |
| ホグワーツ・レガシー | 2023/02/11 | プロセッサー: Core i7-8700 / Ryzen 5 3600
グラフィック: GeForce 1080 Ti / Radeon RX 5700 XT メモリー: 16 GB RAM |
公式 | steam |
| TEKKEN 8 / 鉄拳8 | 2024/01/26 | プロセッサー: Core i7-7700K / Ryzen 5 2600
グラフィック: GeForce RTX 2070/ Radeon RX 5700 XT メモリー: 16 GB RAM |
公式 | steam |
| Palworld / パルワールド | 2024/01/19 | プロセッサー: Core i9-9900K
グラフィック: GeForce RTX 2070 メモリー: 32 GB RAM |
公式 | steam |
| オーバーウォッチ 2 | 2023/08/11 | プロセッサー:Core i7 / Ryzen 5
グラフィック: GeForce GTX 1060 / Radeon RX 6400 メモリー: 8 GB RAM |
公式 | steam |
| Monster Hunter RISE: Sunbreak
/ モンスターハンターライズ:サンブレイク |
2022/01/13 | プロセッサー:Core i5-4460 / AMD FX-8300
グラフィック: GeForce GTX 1060 / Radeon RX 570 メモリー: 8 GB RAM |
公式 | steam |
| BIOHAZARD RE:4 | 2023/03/24 | プロセッサー: Ryzen 5 3600 / Core i7 8700
グラフィック: Radeon RX 5700 / GeForce GTX 1070 メモリー: 16 GB RAM |
公式 | steam |
| デッドバイデイライト | 2016/06/15 | プロセッサー: Core i3 / AMD FX-8300
グラフィック: 4GB VRAM以上 メモリー: 8 GB RAM |
公式 | steam |
| Forza Horizon 5 | 2021/11/09 | プロセッサー: Core i5-8400 / Ryzen 5 1500X
グラフィック: GTX 1070 / Radeon RX 590 メモリー: 16 GB RAM |
公式 | steam |

